2023年7月18日（火）午後、隣町三木町の障害福祉サービス事業所いっぽの皆さんが、

もみの木音楽舎にいらっしゃいました。

今回は、第36回のグループ音楽療法セッションです。

4人の男性利用者さんたちと、2人の支援員さんが来室されました。

まだ梅雨明けもしていないのに、この日もとても暑い日でした。

暑さは、人によって、特に障がいのある方の場合は、

大きく影響を及ぼします。

暑さだけが原因とは言えませんが、

興奮しやすくなるということがあります。

今回は、暑さのためか、いつもより興奮している様子の方もいらっしゃいました。

興奮状態を少しでも和らげるために、

音に合わせて、身体を伸ばしたり、手をたたいたりしてみました。

リズミカルに身体を動かすことで、呼吸が整います。

興奮すると頭に血が上るといいますが、

呼吸を整えることでそれを緩和し、

全身に血を巡らせ、リラックスを誘います。

皆さんの気持ちが乗ってきたところで、

簡単なリズムパターンを用いてボディパーカッションを行いました。

手拍子２つ、膝打ち２つの4拍子のリズムです。

そろってきたところで、今度はそれぞれ楽器を持っていただいて、

曲に合わせてリズム合奏です。

ゆっくりのテンポから、だんだん速くしていきました。

速くなるとリズムが崩壊してしまいましたが、

皆さんの表情も和み、楽しい雰囲気になってきました。

続いては、皆さんの御希望をうかがい、

オーシャンドラムを中心にした即興演奏を行いました。

オーシャンドラムと、

ツリーチャイム、カリンバ、琴をリメイクした楽器の琴音を合わせて、

みんなで涼しい音色を響かせてみようと試みました。

それぞれの方が、自分の楽器の音に没入して、

カオスのようになる場面もありましたが、

グループセッションならではのエネルギーの高まりととらえ、

制御し過ぎず、一人一人の方に順番に近付き、

その方が手にしている楽器を共に鳴らしながら、

じっくり音に耳を傾けるように促してみました。

大きな音の波が、次第に穏やかな波に変わっていきました。

最後までどうしても興奮が冷めやらなかった方も、

仲間の音に支えられて、最後まで参加することができました。

また次回も楽しみにお待ちしていますね。

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いっぽの皆さんのグループ音楽療法セッションは、

通所の生活介護施設の活動の一コマとして実施させていただいております。

一般的には、その施設にセラピストがうかがってセッションを行いますが、

いっぽの音楽療法セッションは、利用者さんたちが

もみの木音楽舎に、毎週来室される形で実施させていただいております。

おそらく、全国的にも珍しい形ではないかと思われます。

御来室いただくことにより、

利用者さんには非日常の空間で、気持ちを切り替え、

もみの木音楽舎のすべての楽器を使用することができるセッションを

させていただくことができます。

小さな音楽室ですので、最大8名くらいまでかなと思いますが、

グループセッションを御希望でしたら、

もみの木音楽舎にてのセッションも御検討くださいませ。

＊2023年7月現在は、新規グループセッション（基本的に継続を前提として）の受付をいたしております。