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音楽療法&声・ライアー(竪琴 音楽療法&声・ライアー(竪琴

2023年8月22日(火)、とても暑い日でした。

午後、隣町の三木町から、障がい福祉サービス事業所のいっぽの皆さんが

支援員さんといらっしゃいました。

IさんとKさんがいらっしゃり、

第40回のいっぽグループ音楽療法セッションを行いました。

(もう、40回になったのですね!)

 

IさんとKさんは、歌うこととライアーを弾くことに取り組んでいます。

とてもまじめで、向上心にあふれたお二人ですので、

楽しむこと、お二人の笑顔や満足感、達成感を大切に、

あえて「レッスン」的に、

ボイストレーニング・歌とライアーを中心としてセッションを進めています。

 

今回は、お二人の希望で、歌は「365日の紙飛行機」を歌い始めました。

読みやすく歌詞カードを作っておき、それを見ながら読んでいただきました。

録画の音声を聴いていただき、言葉がくぐもって聴こえること、

口をもっと開いて、笑顔で明るい声を発することを伝え、

私がやってみせてから、

もう一度お二人で読んでいただきました。

すると、がらっと変わり、とてもしっかりはっきりした発音で読むことができました。

少しの意識で、かなり変わります。

IさんとKさんは、理解力が高い方たちなので、

適切にお伝えすると、よく理解し、できるようになるのがすばらしいです。

歌も歌いましたが、長い歌詞の最後まで、歌いきることができました。

次回は、言葉を大切にした歌い方を練習してみたいと思います。

 

続いてはライアーをやりたい、という希望でしたので、

ライアーをお貸しし、練習をしました。

ライアーをそれぞれのケースから取り出すことも、

できるだけ自分でやっていただいています。

ライアーを構える姿勢も、安定してきました。

 

ライアーという楽器は、

音を鳴らす瞬間よりも、その前後の手指の使い方、脱力の仕方が重要なのです。

ゆっくり、繰り返し、弦をかき鳴らす練習を行いながら、

呼吸を整え、身体の緊張を緩めていきます。

ライアーの美しい音色に静かに耳を傾けつつ、

繰り返し繰り返し、ゆったりと鳴らしていきます。

単調な練習ではありますが、

呼吸を深く、ゆっくりと取り組むことができる方であれば、

楽しみながら続けることができます。

IさんもKさんも、とても熱心に練習されています。

 

「こんにちは」と言いながら、5本の弦を順番に、1本の指で鳴らしていく練習では、

5本(5つの音)で止めることがまだ難しい様子でした。

少し手指の緊張が強くなってしまうようでしたので、

次回は、鳴らす前と後に、手指、腕の脱力をする動きを入れて、

やってみようと思います。

 

お二人とも、満足そうな表情でお帰りになりました。

お疲れさまでした。

また次回も楽しみにお待ちしていますね!

 

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障がいのある方のための音楽療法、療育的レッスンをお引受けしております。

音楽は好きだけど、レッスンなんて無理、とあきらめているお子さん、

成人された方も、どうぞいらしてください。

魔法のように、あっという間に、楽器が弾けるようになったり、

歌が上手になったり、ということはありませんが、

ゆっくり、その方に合わせて、

歌や音、音楽に親しむ時間を重ねていくことができます。

とてもゆっくりですが、

最重度の障害がある方でも大丈夫です。

継続は力なりです。

お問合せはお気軽に。