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音楽療法&声・ライアー(竪琴 音楽療法&声・ライアー(竪琴

2023年6月18日(日)午後、香川県坂出市にある坂出市民ホールへ行ってまいりました。

目的は、坂出市教育委員会文化振興課主催の舞台公演の観劇です。

劇団マエカブの2023年本公演「石を食べた男」の千秋楽を見に行きました。

なんと、私が初めて作った劇中音楽「サヌカイト即興曲」が、

このお芝居の中で使われたのです!

 

 

お芝居のクライマックスで、真紅の衣装に身を包んだ藤間流の日本舞踏家である、

藤間 絹舞(ふじま きぬまい)さんが、

私が奏でたサヌカイトの響きに合わせて見事な舞を見せてくださいました。

独り、もみの木音楽舎の音楽室で、

まだ見ぬ舞手の足運びを想像しながら即興で演奏したサヌカイト石琴のあの響きが、

藤間 絹舞さんの舞によって、まさに眼前に立ち現れた感動に心が震えました。

本当に嬉しかったです。

下の写真右が藤間絹舞さん、中央が私。

左は三木優希さん――芸術士の仲間で、身体表現のプロ。

このお芝居にも重要な「白衣」という役で出演されていました。三方向から刀で切られる場面の身のこなしが凄かった!

彼女が私をこの舞台の脚本・演出家である岡田敬弘さんに御紹介くださいました。

 

世界中で香川県でしか産出しない不思議な石、サヌカイト。

この石との出会いは、やはり障がいのある息子がつないでくれたご縁からでした。

幼い息子を連れて、故・宮脇磬子さんを国分寺の工房に訪ね、

この石の音を求める障がいある子どもたちがきっといるから、

ぜひ石琴を制作していただきたいのです、とお願いした遠いあの日のことを

今でも思い出します。

 

宮脇さんが作ってくれたこの石琴の音を、

時を経て、こんな形で見知らぬ多くの人たちに届けられるとは。

音楽は、聴いてくれる人あってこそ。

出会いとご縁をくださった皆様に感謝です。

本当にありがとうございました。

 

「石を食べた男」劇中音楽

サヌカイト即興曲より抜粋 (梶谷祐子作曲・演奏)  *コピー・無断使用不可