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音楽療法&声・ライアー(竪琴 音楽療法&声・ライアー(竪琴

2024年3月26日(火)の午後、いったん止んでいた雨がまた降り始めた中、
隣町の三木町から、障害福祉サービス事業所いっぽの利用者さんたちが
支援員さんと一緒に来室されました。
もみの木音楽舎で、いっぽの皆さんのグループ音楽療法セッションをお引き受けするようになってから、17カ月が経ち、
今回でなんと第70回目を迎えました。
月日が経つのは早いものですね。
本日来てくださったのは、女性利用者さんたちです。
IさんとKさんの仲良し姉妹のお二人です。

IさんとKさんは、前回は風邪をひいていて調子が悪そうでしたが、
今回はとてもすっきりした表情で、
もうすっかり元気になられたとのこと。よかった!

今日は来室前から、支援員さんに
「ライアーを弾きたいです!」と話して、楽しみにしていらしたとのことです。

うれしいです。

 

最初は、いつものように、

ピアノに合わせて、ストレッチをし、
早口言葉で発声・発音のトレーニングをしてから、
今日は懐かしい歌シリーズということで、
「朧月夜」を歌ってみました。

歌詞を読み、わからない言葉をあげてもらって、

説明をした後、歌ってみると、

この歌は知っているというお二人は、とてもよく歌ってくださいました。

少し元気が良すぎるくらいによく声が出ていたので、

もう少し、なめらかに歌ってみましょう、と範唱を聴いていただいて、

それからもう一度一緒に歌うと、なかなか良い感じです。

また次回も楽しみながら、懐かしい歌シリーズを歌っていきましょうね。

 

続いては、お二人の御希望で、音つみきの演奏。

ずっと取り組んでいる「夕暮れの二人」の曲も、

だいぶ仕上がってきています。

あと一息で全部覚えられそうなところまできています。

今日は姿勢についても改善を提案してみました。

上はビフォー・アフターの写真です。

少し構え方を変えるだけで、ぐっと姿勢が良くなりました。

姿勢を良くするだけで、鳴らす音も良くなるのです。

お二人も実感してくださった様子でした。

次回まで覚えていてね、とお願いしました。

さて、覚えてくださっているでしょうか。

 

セッションのクライマックスは、お二人が大好きなライアーのレッスンです。

今日は、「朧月夜」の歌に出てくる春風のように、

音の風をみんなで吹かせてみましょうと、グリッサンドを練習しました。

右手だけでなく、左手でも弾いてみました。

お二人とも、ライアーの構え方、扱い方がだんだん上手になっています。

そよ風のようにやわらかく弦をかき鳴らすことは、

簡単なようで、やってみると意外と難しいものです。

目に見えている弦に対し、知らず知らずのうちに手指や腕に力みが生じてしまうからです。

脱力することの難しさ。

これは、障がいがあってもなくても関係なく、

ライアー初心者の皆さんはどなたもぶつかる壁。

IさんもKさんも、その壁の存在に気付いています。

でも、大丈夫。

春風のように、朗らかな気持ちで、

ゆっくり呼吸をしながら、優しい気持ちで鳴らしてみましょう。

だんだんとみんなのライアーの響きが共鳴しあって美しい音の風が吹きました。

終わった後、「ライアーは難しいけど、楽しいです!」とおっしゃったお二人。

そうです。ちょっと難しいことに挑戦するのもいいものです。

また次回も楽しく弾きましょうね♪