2023年5月23日(火)午後、隣町の三木町の障がい福祉サービス事業所いっぽの皆さんをお迎えして、
第28回いっぽ音楽療法セッションを行いました。
今回は3名の利用者さんが、支援員さんと一緒にいらっしゃいました。
「こんにちは」の歌を歌いかけた後、
「今日は何がしたいですか?」と訊ねると、
「歌いたい!」「歌、好き」という声が上がりました。
定番曲になった「うたえバンバン」から始め、
「翼をください」や「手のひらを太陽に」、
「世界に一つだけの花」や
「アルプス一万尺」や「すいかの名産地」、「ごんべさんの赤ちゃん」など、
リクエストに応えつつ、
リトミックや言葉遊びを含めながら、いろいろ歌いました。
マスク生活が長くて、口をしっかり開けて、はっきり発音することを
いつの間にか忘れがちだった皆さんがわかりやすいように、
私は透明なフェイスシールドを着用し、なるべく向かい合って歌いました。
皆さん、どの歌も熱心に歌ってくださいました。
だんだんと皆さんの声が、言葉が、しっかり発せられるのが感じられました。
歌う活動では、姿勢作りも大事な要素です。
足組みを常にしているHさんも、
時々、足組みを解いて座っていただきました。
(御紹介している写真の場面では、足を組んでいらっしゃいますが、
歌う場面では、足組みを解き、良い姿勢で参加していただきました。)
すると顔が上がり、みんなと一緒に歌を口ずさまれる姿が見られました。
歌の後は、午前中に降っていた雨の話題が出たので、
梶谷が作った竹製のレインドロップ(レインメーカー)の音を聴いていただきました。
「何が入っているのですか?」と支援員さんから質問がありました。
竹の中には砂利が入っています。
このレインドロップを、昔、幼い息子のために作って持ち帰った時、
息子はレインドロップを何度も傾け、振ってみては先っぽを覗き、
「おみず、でないねえ。」と不思議そうな顔を見せました。
後にすべての言葉を失った息子ですが、その頃はまだそんな言葉を話せていたのでした。
これは、そんな思い出のある楽器の一つです。
Hさんのレインドロップ、
Koさんのカリンバ、
Tさんのグロッケンが、
雨の音風景を奏でました。
もみの木の音楽室に、明るくやわらかな雨が降りました。
また歌いましょうね。
次回も楽しみにお待ちしています!
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もみの木音楽舎では、
歌いたい方、声に悩みのある方、
個別にボイストレーニング、歌のレッスンをお引受けしております。
お子さんから、御高齢の方まで、御来室いただいております。
声楽を専門とする音楽療法士がお待ちしております。