2023年5月9日(火)の午後、いつものように隣町の三木町から、
障がい福祉サービス事業所いっぽの皆さんが、もみの木音楽舎にいらっしゃいました。
5名の利用者さんと、3名の支援員さんの総勢8名の方々。
小さなもみの木の音楽室に、なんとかみんな並んで座っていただいて、
少し肌寒い日でしたが、心も体も温まる第26回グループ音楽療法セッションを行いました。
最初は、歌です。
今回は、ただ歌うだけでなく、少し頭も使って歌って楽しみました。
「すいかの名産地」の「ち」を抜いて歌うとか、
「ごんべさんのあかちゃん」の「た」「さん」「ちゃん」を抜いて歌うとか。
皆さん、時々間違えてしまうけれど、楽しんで歌えました。
支援員さんのほうが、よく間違えてしまって、
利用者さんに笑われるという微笑ましい場面もありました。
いつもの「うたえバンバン」では、
「前に出て歌いたい!」という要望があり、
利用者さん全員で前(?)に出ていただいて、歌っていただきました。
ちょうど昨日から、世の中のコロナ対応が切り替わりましたので、
換気に気を付けながら、マスクも外してもいいですよ、と言いつつ、
みんなで歌っていただきました。
朗らかに楽しそうな歌声が響きました。
この後、好きな楽器を選んでの合奏練習をしました。
やはり、ライアーとプサルターの人気は不動のものとなっています。
KoさんとTさんは、ボルドンライアー、
KさんとIさんは、ライアー、
Yさんはプサルターを選びました。
ライアーの方たちには、弦をかき鳴らす「音の風」を、
プサルターのYさんには、「ソー・ドー」「ソー・ソー」と、2つの音を続けて弾くことを、
練習していただきました。
これらの演奏でまず求められるのは、力を抜くこと。
身体の緊張を抜くことと常に戦ってきているKoさんに、
「力は入れるより、抜くほうが難しいですよね。」と言葉をかけると、
強く頷いていらっしゃいました。
そうなんです。
掴むよりも手放すほうが難しい。
力は入れるより、抜くほうが難しいのです。
抜きすぎてもだめですし。
力を入れて、そして抜く。
息を吸って、そして吐く。
呼吸も深く関わっています。
呼吸と力をコントロールする術を、少しずつ身に付けていただきたいと思っています。
皆さんが、よりよく、楽しく生きていく力を高めるために。
ゆっくり、楽しみながら、またみんなで弾きましょうね。
次回も楽しみにお待ちしています!
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もみの木音楽舎では、
障がいの有無にも、年齢にも関わらず、
お一人お一人のニーズに合わせたセラピーやレッスンをお引受けしております。
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