2023年3月28日(火)の午後、いつものように、隣町の三木町から、
障がい福祉サービス事業所いっぽの利用者さんたちが、支援員さんと一緒に、
さぬき市長尾西のもみの木音楽舎にいらっしゃいました。
昨年11月から開始した、週1回のグループ音楽療法セッションは、
今回で20回目となりました。早いもので、もう5か月経ったんですね。
そして、いっぽさんにも、新入メンバーが!
Koさんです!
以前に一度、実習でいっぽさんに来られていた時にも、セッションに参加されたことがありましたので、彼は今回は2回目のセッションです。
緊張した様子もなく、落ち着いて来室されました。
さて、今回も歌から始めました。
こんにちはの歌や挨拶の歌の場面から、テンションがあがり、
皆さん、その歌を知っていようがいまいが、
一緒に声を合わせてどんどん歌ってくださるので、うれしいです。
マスクをはずしてフェイスシールドに付け替えた私の口元を見ていただきながら、
「うたえバンバン」「あの青い空のように」を歌いました。
言葉をはっきり発音するためには、母音ごとに口の形をしっかりつくることが大事です。
私の模倣を促すことにより、口の形だけでなく、
姿勢も自然によくなりました。すばらしい!
続いて、音つみきを用いた簡単な合奏を行いました。
音つみきは、1音ずつバラバラになる鉄琴です。
一人一人の手の力や巧緻性によって、マレット(打棒)を選び、渡しました。
音つみきは、ちょうどよい力加減と、
打った後すぐに打面からマレットの先を離すことが必要です。
Koさんは、何度もトライして、良い響きで鳴らせるようになりました。
上肢の動きに制限があるので、音つみきを鳴らす頻度が他の方と同じ設定では難しいと思い、
ツリーチャイムのパートもお願いしました。
音つみきのマレットをそのままツリーチャイムにも使っていただくことで、
スムーズに両方の楽器を鳴らすことができました。
Yさんも、Kさんも、Iさんも、Tさんも、
自分の音を聴いて、ちょっと強すぎたかな、と思うと調節して、
だんだんきれいな音になっていきました。
そして息もぴったりです。
その後、今日は皆さんから、プサルターを弾きたい!という声が上がったのですが、
プサルターは1台しかないから、ライアーはどうですか?とお勧めすると、
全員一致でOKをいただいたので、みんなでライアーを弾くことになりました。
1人ずつ、このライアーを弾いてみたい、というものを手渡して始めました。
ライアーという楽器は、1台、1台、職人に手作りされた楽器です。
この音が好き、というライアーと、ここで出会って、親しんでいただけたらいいなと思います。
1人ずつ、弦をかき鳴らして奏でる「音の風」の後に、
それぞれ1本ずつ弦を鳴らして「音の花びら」を散らしてみました。
「お花の花びらが散っているみたいだった。」
「きれいでした。」
「楽しかった!」
と、皆さん満足そうに、口々に感想を話してくださいました。
ライアーは大きい楽器ですので、ある程度の年齢の方でないと扱いにくいのですが、
いっぽの皆さんは十分楽しめそうです。
少しずつ、このセッションの中で、ライアーの音を味わいながら弾いていけるとよいですね。
次回も楽しみにお待ちしております♪
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