2023年3月14日(火)の午後、隣町の三木町から、
障がい福祉サービス事業所いっぽの利用者さんたちが、支援員さんと一緒に来室され、
第18回グループ音楽療法セッションを行いました。
今回は、NさんとHさんのお二人です。
NさんもHさんも、もみの木音楽舎での音楽療法セッションへの参加は数回目であり、
いろいろな音との出会いの中で、好きな音を見つけようとしているところです。
今回は、まず、マラカスで少しずつ緊張をほぐした後、
ツリーチャイムやカバサを歌に合わせて鳴らしていただきました。
NさんもHさんも、2つの楽器を交代しながら、落ち着いて鳴らしてくださいました。
Hさんは、歌と言えば「おかあさんといっしょ」の歌のいくつかがお好きなようですが、
歌についても、ジャンルを限定せずになるべく広いジャンルから、
好きな歌を見つけていきたいと思っています。
それは、みんなで一緒に楽しめることを増やしていきたいからです。
さて、今回は、お二人に新たなチャレンジとして、
ボルドンライアーとプサルターを用意しました。
今回使ったボルドンライアーは、ヘ長調に調弦したものです。
先週使ったものは、ハ長調に調弦したボルドンライアーでしたが、
今日はもっと明るい音色が、NさんとHさんには合うかなと思って、
ヘ長調のボルドンライアーにしました。
Hさんはボルドンライアー、
Nさんはプサルターが気に入った様子で、
穏やかな表情でじっくり楽しんでおられました。
特にNさんは、プサルターに耳を寄せながら、
様々な角度に弓を動かし、初めてとは思えないほど上手に音を鳴らすことができました。
やり終えた後は、すがすがしい笑顔で、
とても満足そうでした。
お二人とも、好きな音が一つ、見つかってよかったです。
好きな音を見つけたら、この世界に友達が一人できたのと同じです。
そしてお二人で一緒に楽しめたことが、今日のセッションの2つめの成果です。
また楽しみにお待ちしておりますね!