2023年1月31日(火)、毎週火曜日午後に数名ずついらっしゃる、三木町の障がい福祉サービス事業所いっぽの利用者の皆さんと、第12回のグループ音楽療法セッションを行いました。
今回は、初めて参加されるRさん、4回目の参加となるTさんとYさんの3名の方が、支援員の方と共に来室されました。
Tさんは、言葉は発せられませんが、いつも穏やかに優しい微笑みで応えてくださる方です。
でも、その微笑みにもいろいろな感情が表れるのです。
まだまだ私はその微細な感情の変化までは読み取れていませんが、
「これ、楽しい!」「嬉しい!」といったはっきりした喜びの感情は、
Tさんの笑顔や身体の動きから感じ取れるようになってきました。
今日のTさんは、「これは、ぼく、知ってる。できる!」という自信ある表情で、
「シェイク・ミュージック」の活動の時、満面の笑みとともに、
前回決めたポーズを再び披露してくれました。
すてきです。
そして今回、初めて参加されたRさん。
緊張されているのか、表情が硬かったですが、
Tさんに続いて、「シェイク・ミュージック」にチャレンジしていただくと、
このとおり。
思わず微笑みがこぼれていました。
ああ、この方はこんな活動はお好きなんだな、と知ることができました。
少しずつ、彼女の新しいチャレンジを応援していきたいと思います。
今回は、いくつかの楽器にも触れてみていただきました。
どの楽器にも自分の手で触れ、自分のリズムで音を鳴らして演奏することができました。
左下写真の楽器はミンミンという弦楽器、右下写真の楽器はスリットドラム。
きっと初めての出会いだったと思いますが、チャレンジできて素晴らしいです。
そして他の方がどんな楽器を鳴らしていようが、
ぼくは絶対にピアノ!と、最後までがんばっていたYさん。
「夕暮れの二人」という歌詞を私がつけたある静かな曲をみんなで演奏した時には、
視覚に障がいのある彼は音を探りながら、G(ソ)の鍵盤を探り当て、
「この音が合う!」と感じたようで、ずっとG(ソ)を弾いてくれました。
彼のおかげで美しい通奏低音が加わり、素敵な演奏になりました。ありがとう!
ピアノが特に好きで、それ以外を受け入れにくいほどのこだわりをもつYさんですが、
他の方とも楽しみを共有できるようになってほしいということと、
ピアノに触れる経験がまったくなかったと思われるTさんにも
新しいチャレンジをしていただきたくて、
今回は、YさんとTさんに並んでピアノに触れていただきました。
2人の間に私が入り、それぞれの音をつなぐように弾いていきました。
新しい試みですが、また皆さんと一緒にチャレンジしてみようと思います。
またお待ちしていますね!
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もみの木音楽舎では、年齢や障がいの有無に関わらず、
音楽を通じて新しいチャレンジをしたい方を応援します。
自分には、あるいはお子さんには、
音楽なんて無理!とあきらめていた方も、
やってみたい気持ちがあれば、大丈夫。
一歩勇気を出して踏み出してみてください。