昨年の10月から、隣町の三木町にある氷上保育所に、
音楽活動の講師として通うようになり、
1年が経ちました。
今年4月からは、3・4・5歳児クラスの音楽活動を、
1回につき1学年ずつ、学年内グループに分け、担当させていただいております。
月に3回、水曜日に訪問しています。
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今日も、4歳児の子どもたちと活動してきました。
とても嬉しいことがありました。
席に着いた子どもたちが、自分たちで、
私が作ってプレゼントした、毎回最初に歌う、みんなの名前の歌を歌い始めたのです。
楽しそうに、一人一人の名前を歌にのせて歌っていきます。
それだけでも、私はひそかに感動していたのですが、
さらに嬉しいことがありました。
合間に休符が入り、そこで手をたたくのですが、
休符をとばして歌ってしまう子がいます。
でも、そのことをちゃんと気付いて、
歌い終わった後に、「お休みが足りなかった。」と指摘できる子が現れたのです。
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氷上保育所の音楽活動では、
音やリズム、歌の面白さ、美しさを味わい、
楽しみながら、音楽的能力を高めることを目標に取り組んでいます。
ただ音楽の基礎を身に付ける、というのではなく、
子どもたちの「生きる力」を高めるということを念頭に置いております。
また、集団になじみにくい子や、手先の不器用さなどの課題のある子には、
少人数のグルーピングにより、
音楽療法士として、音楽療法的なアプローチによる音楽活動を提供しています。
子どもたちはとても元気で、のびのびとしていてかわいいです。
先生方のことを、「先生」と呼ばず、「〇〇さん」と呼んでいるのも
この保育所の特徴の一つです。
私のことは、「かじかじ」と呼んでくれています。
私が訪問すると、「あ!今日は“かじかじタイムの日や!”」という声があちこちで聞かれます。
保育所の全体に活気があることが、いつ訪問しても感じられる、すてきな保育所です。
11月の発表会に向けて、
来週は、5歳児クラスの先生と子どもたちと共に、
音楽の創作をする予定です。
とてもとても楽しみにしています。
*梶谷は、芸術士としての活動にも取り組んでおりますが、
氷上保育所での音楽活動は、芸術士としてではなく、
音楽療法士・音楽教育者としてお引受けしております。