もみの木音楽舎では、お子さんから御高齢の方まで、
様々な方のボイストレーニングを個別にお引受けしております。
話し声、話し方に自信がない、
もっと良い声で、楽に、話したり、歌ったりしたい、
パーキンソン病などの病気のために声が出ない、
嚥下障害の改善をしたい、
声のアンチエイジングをしたい、
自分に合う歌を歌いたい、
歌うことをもっと楽しみたい、
など、その方の課題や御要望に応じて、
ボイストレーニングをお引受けしております。
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2023年7月25日(火)午後、隣町三木町の障害福祉サービス事業所いっぽの皆さんを、
もみの木音楽舎にお迎えして、第37回グループ音楽療法セッションを行いました。
いっぽさんからは、隔週で利用者さんの2つのグループが交互にいらっしゃっています。
今回は、女性のIさんとKさんです。
IさんとKさんは、歌うことが好きで、
音楽療法セッションも、最初はまず歌うことから始めています。
最近のセッションでは、お二人の好きな歌を1つ選んで、
継続して一緒に歌っています。
とてもまじめで、頑張り屋さんのお二人で、
表情も硬め、身体も緊張しやすいのですが、
以前のセッションで、歌う時の秘訣として「笑顔が大切」ということを伝えると、
それ以来、笑顔をよく意識して、ストレッチやボイストレーニングに取り組んでおられます。
ピアノの演奏に合わせてストレッチを行った後で、
発声練習を進めていくと、
上の写真のように、次第に表情がやわらぎ、
声がしっかり前に出るようになっていきました。
発声練習を行った後、
今回は、新しい曲、「恋するフォーチュンクッキー」を取り上げました。
(お二人のリクエストによる選曲です。)
大きく、ひらがなで打ち直した歌詞カードを見ながら、
笑顔でゆっくりと一緒に歌い進めていきます。
慣れてきたところで、マラカスを両手に持っていただきました。
梶谷の模倣をしながら、マラカスを振りつつ歌っていただきました。
動きを付けることにより、
さらに表情が明るく、言葉もはっきりとしました。
視覚・聴覚・身体感覚を同時によりよく働かせることは、
言語活動をはじめ、様々なパフォーマンスを向上させます。
ボイストレーニング、そして歌うことは、
ただ楽しいだけではなく、
その方の生きる力そのものを強くし、高めていくのです。
今回のセッションも、この活動の後、
オーシャンドラムやツリーチャイムなどを用いた即興演奏や、
お二人の希望によるライアー(竪琴)のレッスンを行いました。
ライアーのレッスンは、知的障がいのあるお二人にとって、
とても根気のいる練習に取り組んでいます。
しかし、最初に歌うことで、リラックスし、
全身のパフォーマンスを上げているので、
お二人とも最後まで、とても集中して取り組まれていました。
前回は難しかった、「A(ラ)」の弦を1本だけ鳴らす、ということが、
今回はできるようになったのですよ!!
晴れ晴れとした表情でセッションを終えることができた、
IさんとKさんでした。
彼女たちの表情をご覧ください。
歌うことは生きる力になるのです。