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音楽療法&声・ライアー(竪琴 音楽療法&声・ライアー(竪琴

2023年11月7日(火)の午後、

隣町の三木町から、障がい福祉サービス事業所いっぽの利用者さんたちが

さぬき市長尾の<もみの木音楽舎>にいらっしゃり、

第51回いっぽグループ音楽療法セッションを行いました。

今回は男性利用者さんたちの日です。

それぞれの方のニーズに合わせて

1組めは、TさんとYさん、2組めはHさんと、分かれてセッションをしています。

 

1組めのTさんとYさんは、好きな食べ物のお話で盛り上がったあと、

ピアノに合わせてストレッチ。

それから、今回は初めてリボンを使ってみました。

新体操用のリボンです。

ピアノに合わせて、思い切りリボンを振り上げたり、振り下ろしたり、

波のように動かしたり、

手首を使ってくるくると渦巻きを描くように動かしたり。

利き手でないほうの手でも行っていただきました。

道具を使うことで、身体の動きがより大きくダイナミックになったり、

視覚的にも楽しくなったりします。

リボンとツリーチャイムを交代しながら、2回ずつ行いましたが、

お二人とも、笑顔で楽しんで取り組んでくださいました。

Tさんは、「新しい“仲間”が増えたね!」と大喜びでした。

 

歌を歌ったあと、

好きな楽器を選んでいただくと、

Tさんはバッファロードラム、Yさんはライアーを選ばれました。

即興で演奏をしていきますが、

毎回少しずつ、それぞれの方に合わせて課題を伝えます。

今回は、Tさんには、ドラムを小さく打つこと、

Yさんには、ラの音一音だけ(一本の弦だけ)、力まずに鳴らすこと、

をそれぞれお願いしました。

私はトライアングルを持ち、

三人で順番に、一音ずつ鳴らしていきました。

ゆっくり、一人ずつ一音だけ鳴らしていくうちに、

Tさんは、苦手だった「待つ」こととと、小さい音で一つだけ、ということが、

そしてYさんは、とてもきれいにラの音を一つだけ、ぽーんと鳴らすことが

できるようになりました。

すばらしいです!!!

 

さて、2組めはHさんの個人セッションです。

Hさんは、今回は独り言は控えめで、静かに落ち着いた様子で来室されました。

これはHさんにとって、いろんなことを楽しめるチャンスです。

それにHさんの秘められた力は、いっぱいあるのです。

 

こんなに姿勢よく、私の模倣をしっかりしながら、

歌に合わせて身体を動かすことだってできました。

 

歌に合わせてドラムを打つことも、

ちゃんと歌を聴いて、待つところは待ち、

とてもタイミングよく打つことができました。

 

そして、今回初めて、私に見せてくれたのは、

ピアノと歌を聴きながら、こちらの合図に合わせてツリーチャイムを鳴らすこと。

曲の途中で独り言が出てきて、手が止まりそうになった時、

「よく音楽を聴いてね。」と声をかけたら、

すっと集中が戻り、独り言に流されずに、最後まで取り組めたのでした。

 

これには、いつも付き添っておられる支援員さんもびっくり。

そうなんです。

いつも見えている姿は、きっと「世をしのぶ仮の姿」。

本当のHさんは、まだまだ知らない力を秘めているんだと思います。

 

成人した障がいのある方だって、

まだまだ、まだまだ、いろんな可能性を秘めているのです。

決してあきらめることなかれ。

楽しいことを見つけて、

できることも増やして、

嬉しい気持ちをいっぱい感じてほしいと願っています。

 

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もみの木音楽舎は、音楽療法士が開いた音楽教室です。

好きなこと、楽しめることを探している障がいのあるお子さんや成人の方、

いらしてみませんか。

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