毎週火曜日の午後、隣町の三木町から、さぬき市長尾のもみの木音楽舎に来室される、
障害福祉サービス事業所いっぽの利用者の皆さんのグループ音楽療法セッションの報告です。
今回は、2024年4月16日(火)と2024年4月30日(火)に実施しました、
男性利用者さんたちのセッションについてです。
(いっぽグループ音楽療法セッションは、隔週で男性利用者さんと女性利用者さんが交互に
いらしています。)
男性利用者さんは、2つのグループに分かれて来室され、順にセッションを実施していますが、
このたびは新しい利用者さんが加わりました!
1つめのグループは、いつもと同じTさんとYさんのお二人、
2つめのグループは、Hさんと、そして新メンバーのISさんです。
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1つめのグループのTさんとYさんのセッションでは、
これまでの取組みをベースにしつつも、
お二人の様子を見ながらこのところ少し気になっていた、姿勢の改善を中心にした活動を新たに始めました。
歌いながらマラカスを持って大きく腕を振ることは、
歌いなれた曲であっても、なかなか難しい様子です。
しかし、自然に顔が上がり、胸を張ることができ、
歌声もしっかりと大きく発声できていました。
そして、ピアノのリズムに合わせて、手拍子や膝打ちをしたり、歩いたり、
また楽器を打ったりすることにも新たに取り組み始めました。
「おじさん」になるにはまだ早い!と、軽やかにリズミカルに身体を使ってリズムをとろうと
みんなで楽しく取り組んでいます。
そんな取組みを経て、これまで大きくて重い楽器は苦手で避けてきたTさんに変化が見られました。
なんと、一番避けていた大きなライアーを自分で選び、トライしたのです!
Yさんのプサルターと交互に鳴らし、とてもすてきな響きをお二人で奏でることができました。
新しいチャレンジ、すばらしいです。
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さて新メンバーのISさんを迎えた、2つめのグループ。
これまではHさんの個人セッションでしたが、
ISさんが来てくれたことで、とても良い雰囲気のグループになりました。
独り言を大きな声で発してしまうことがあるHさんですが、
ISさんが加わったことで、独り言を発しつつも、活動に意識を向け続けることがしやすくなっているように感じられます。
ISさんは、いろいろな楽器を鳴らすことが楽しい様子で、差し出すとどんどん鳴らしてくださっています。
Hさんは、どの楽器も穏やかな表情で受け入れ、独り言を時々発しつつも楽しまれていました。
終わりの歌を歌い終えた時、Hさんが「また来週!」と言ってくださったことがとても嬉しかったです。
次回もまた楽しみにお待ちしていますね。