2024年1月30日(火)の午後、
隣町の三木町から、障害福祉サービス事業所いっぽの利用者さんたちが
さぬき市長尾のもみの木音楽舎にいらっしゃり、
第62回いっぽグループ音楽療法セッションを行いました。
今回は、女性利用者さんのIさんとKさんの仲良し姉妹さんの日です。
いつものように、ピアノに合わせてストレッチをしたり
早口言葉を大きな声ではっきりと言う練習をしたりしてから、
歌いたいとリクエストされていた「愛の花」の練習を
歌詞を読むところから始めました。
「言葉足らずの愛を」というくだりで、
「大切な人」って誰ですか?とお二人に訊いてみたら、
お二人とも、「お母さん」とおっしゃいました。
「言葉足らず」の意味を説明してから、
お二人はお母さんにたくさんお話ししていますか?と訊くと、
「いつも、ありがとうって言います。」とおっしゃり、
なんとすてきな!と感動しました。
私なんて、言えてないなあ・・・。
歌の後は、音つみきのラとシの2音だけで演奏する「夕暮れの二人」の合奏。
ピアノでたどるメロディを聴きながら、だいぶなめらかに演奏ができるようになってきました。
覚えることはたいへんですが、繰り返すことで少しずつメロディが覚えられてきています。
すてきな演奏になってきています。
そしてライアーです。
今回のIさん、Kさんは、ライアーがとにかく良かったのです。
ずっと取り組んできたライアーですが、
弦の真上に指の腹をのせて、撫でて弾くということが、
ほぼできるようになり、
今日は5つの音を続けて鳴らすことが、とてもきれいにできました。
緊張しているのか、指にとても汗をかいていらっしゃいましたが、
手を添えながら何度も弾いていると、
弦の上にまっすぐ指をあてることが、自分でできるようになってきたのです。
輝くような笑顔を見せて、帰っていかれました。
弾けて嬉しい気持ちが、今日のセッションのお土産になりました。
音楽療法は、何かの上達を目指すものでは本来ありませんが、
このお二人の場合は、
達成感を感じることで自信をつけるということを目標にして、
いろいろな「練習」に取り組んでいます。
繰り返すこと、あきらめないこと、楽しむことが、
音楽療法の特徴です。