2023年3月26日(日)、もみの木音楽舎の第11回日曜講座を行いました。
ふだんはさぬき市長尾西の音楽室でお待ちしておりますが、
毎月1日だけ、高松市十川西町のモミの木の家事務所にてレッスンをお引受けしております。
今回は、この日を楽しみにして通ってくださっているお子さんの療育的レッスンについて、
御紹介します。
もみの木音楽舎では、障がいや何らかの課題をもっている方のために、
音楽療法士が、音楽療法・療育的レッスンをお引受けしております。
ピアノに関心をもっている、ということで日曜講座に来られるようになった彼は、
高松市内の小学校の特別支援学級に通っています。
とても素直で、愛嬌のある男の子です。
コミュニケーションが苦手とうかがいましたが、
自分の言葉でとてもユニークな表現をすることができます。
私は彼の言葉を聞くのが大好きです。
今回で、3回目のレッスンでした。
1回目の時はすごく緊張していたのですが、
2回目、3回目と回を重ねるごとに、彼の好きなことがわかってきて、
今日はどんな楽器を準備しようかな、と考えるのがより楽しみになってきました。
今回は、フィンガーシンバルで始まりの音を鳴らした後、
前回気に入ってくれていたカリンバをはじめ、
ベルハーモニーや音つみき、エッグシェイカー、
スリムカホン、カスタネット、アゴゴなどを、
様々な楽器たちの中から、彼が自分で選びました。
彼が楽器を自分で選び、試す様子を見ながら、音でコミュニケーションをとっていきます。
様々な楽器を用いることにより、彼のもつ課題にいろんな角度からアプローチできます。
聴くこと、
見ること、
手指を使うこと、
姿勢を整えること、
言葉で伝えること、
アイコンタクトをとること、
音の高さや強弱に気付くこと、
良い音を響かせるためにはどうすればよいか気付くこと、
リズムを合わせること、
拍子の感覚をもつこと、
・・・など、
音楽活動の中で、様々な課題に取り組んでいます。
もちろん、楽しく!
彼のすごいところは、
即興の音やリズムのやりとりを、とても楽しんで続けていけることです。
模倣する力もありますが、自分でリズムパターンを作っていくこともできます。
すばらしい力です。
★このセッションの様子は、もみの木音楽舎のInstagramやFacebookにて、
動画で御紹介しております。よろしければぜひそちらも御覧ください♪
(このホームぺージのトップページより、Instagram・Facebookにリンクしております。)
スリムカホンとカバサでのやりとりも、とても面白かったです。
スリムカホンは平べったい正方形の箱で、両面とも打面になっています。
表と裏で、違う音が響きますし、打つ部分ごとに響き方が変わります。
それを理解した彼は、スリムカホンを立てて、両面を交互に打ち始めたのです。
この楽器を、こういうふうに打つ人を、私は初めて見ました。
彼の自由な発想に脱帽です。
次回も楽しみにお待ちしています♪
また一緒にセッションしようね。
****************************************
次回の第12回日曜講座は、第5日曜日の2023年4月30日(日)です。
詳細は後日お知らせしますが、
お問合せ、お申込みは、いつでもどうぞ!