2023年12月12日(火)午後、
三木町の障がい福祉サービス事業所いっぽの利用者さんたちが、
さぬき市長尾のもみの木音楽舎にいらっしゃり、
第56回のグループ音楽療法セッションを行いました。
今回は女性利用者さんの日。
IさんとKさんの仲良し姉妹のお二人です。
まずは、ストレッチで身体をほぐし、
それから発声練習を少ししてから、
今度は口の周りや顔の筋肉をしっかり動かすために、
口を大きく開けて、しっかり動かしながら、
早口言葉の練習に取り組みました。
手をたたいて、リズムをとりながら言うことで、
前回のセッション時より、早口言葉らしくなりました。
口がしっかり開くようになって、
お二人が苦手だった「東京特許許可局」も言えるようになりましたね。
すばらしい!
そして、お二人のリクエストによる「アルデバラン」を歌いました。
この曲はリズムや節回しが難しいですが、いい曲ですねえ。
言葉の意味も、わからないところは言っていただいて、
できるだけわかりやすい言葉でご説明し、
お二人なりに理解をしていただいた上で、歌っていただきました。
シリアスな内容の歌なので、真剣な表情で歌われています。
続いては、お二人が好きになった音つみきの演奏です。
ラとシの音を一つずつ担当していただいて、
この2つの音だけで紡がれる美しいメロディの曲をピアノの伴奏で演奏します。
繰り返されるシンプルなメロディを
覚えていただくことを目標に、
ゆっくり演奏にチャレンジしていただいています。
優しく響かせることがなかなか難しい楽器ですが、
少し苦労していたKさんも、安定してきれいに響かせることができるようになってきました。
あと一息で、終わりまで覚えられそうです。
最後は、ライアー。
レーマンのオープンライアーを3人で弾いています。
毎回、ずっと脱力しながらグリッサンドすることを練習してきましたが、
着実に良い響きになってきました。
付き添いの支援員さんもびっくりされています。
手首と肘に力が入っていたIさんは、
今回やっと、肘を下げ、手首を緩めて鳴らすことができるようになりました。
そして、今回やっと、お二人とも、
一つの音だけ鳴らした音が、きれいに響く瞬間が訪れました!
まだまだ安定はしていませんが、
ぽーんと響くきれいな音に出会えた楽しみは、
お二人の中にきっと残っていると思います。
ライアーの鳴らし方は、シンプルなのですが、
なかなか難しいものです。
障がいがあってもなくても、それは同じ。
ひたすら脱力。
集中と解放です。
共に修行していきましょう♪