2023年9月5日(火)午後、
隣町の三木町から、障害福祉サービス事業所いっぽの利用者さんたちが、
支援員さんと一緒にいらっしゃいました。
第42回のいっぽグループ音楽療法セッションを行いました。
今回は、IさんとKさんです。
お二人は、好きな歌を歌うことと、ライアーを弾くことが
現在の主要なメニューです。
今回も、好きな歌を歌うためのボイストレーニングから始めました。
ピアノの音に合わせて、まず身体をほぐし、姿勢を整えていきます。
丸くなりがちな背中が伸びて、胸郭が広がります。
その後、発声練習をいくつか行いました。
しっかりと声が出てきました。
IさんとKさんは、とても仲良しな双子の姉妹。
話し方、話し声も似ていて、
好きな歌も、いつも同じ歌を選ばれます。
今は、AKB48の「365日の紙飛行機」を一緒に練習し始めています。
まず、歌詞カードを見ながら歌詞を読んでいただくと、
2人で声をそろえて、読んでくださいました。
声はしっかり出ています。
でももう少し、明るい響きになるといいな。
明るい響きをプラスするには、ポイントがあります。
「歌う時に大事なことは何だったかな?」と訊くと、
IさんもKさんも、「笑顔!」と答えてくれました。
そう、笑顔です。
にっこり笑うと、頬骨が上がり、
口も開きやすくなります。
それから今回は、もう一つレッスンしました。
母音の口の形をはっきり作ること。
お二人は、よくお話しできますが、
口の周りの筋肉が少し硬いようです。
そのために声がくぐもってしまいます。
せっかくしっかりした声が出るのに、くぐもっていてはもったいない!
母音を一つ一つ、はっきり発声するレッスンを行いました。
お二人とも、よく口が動くようになってきましたよ!
それから「365日の~」を歌いました。
一生懸命歌うあまりに、だんだん笑顔を忘れて真顔になっていくので、
「AKBになったつもりで、どこから見ても笑顔で歌いましょう。」と伝えると、
にこにこ笑ってくれました。
「さんびゃくろくじゅうごにち~」と歌うところを、
最後に取り出して、何度か繰り返して一緒に歌ってみました。
これはなかなか良い練習になりました。
はきはきと明るい話し方の練習にもぴったりですね。
明るい響きの声で話したり、歌ったりすると、
自分も、周りの人も、気分が上がって、楽しくなります。
また歌いましょう。
さて、ボイトレと歌の後は、
お二人の好きなライアーレッスンです。
今回は、音を鳴らす前に脱力する練習をしてみました。
ライアーの演奏では、音を鳴らす瞬間よりも、大切なことなのです。
お二人にわかりやすいように、
弾く前に、腕を高く上げ、だらんと下ろしながら弾く、という方法でやってみました。
少しずつ力が抜けて、だんだん、良い音が出てきました。
前回、弦を5本ずつ、4・3・2の指でグリッサンドする(かき鳴らす)ことが
難しかったのですが、
今回は、「タタタタタ」と言いながら、
好きな指で弾いて、次は違う指で、その次はまた違う指で、と伝えると、
3本の指をそれぞれ使い、5本の弦をかき鳴らすことができるようになりました。
すばらしい!
ちょっとずつ、楽しみながら、できることが増えてきましたね。
また次回も楽しみです♪
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