2024年3月12日(火)午後、隣町の三木町から、
障害福祉サービス事業所いっぽの利用者さんたちが、
さぬき市長尾のもみの木音楽舎へいらっしゃり、
第68回いっぽグループ音楽療法セッションを行いました。
今回は女性利用者さんたちの日。
IさんとKさんの仲良し姉妹のセッションです。
来室されると、いつも明るく挨拶してくださるのですが、
この日は、少し元気がない様子でした。
どうしたのかと思ってうかがうと、
日曜日にKさんが風邪をひき、それからIさんも風邪をひいてしまったとのこと。
ずっとお二人は一緒に生活しているので、それも仕方ないことです。
しんどくはないけれど、喉が少しへんだということなので、
今回は歌うことは取りやめ、楽器を使った活動に取り組みました。
お二人にはタンブリンを持っていただき、私はスリムカホンで、
「あんたがたどこさ」や「ずいずいずっころばし」の歌に合わせて、
鳴らしていきました。
ただ打つだけでなく、決まった言葉のところで打ったり、
自分の楽器と隣の人の楽器を交互に打ったりしてみました。
少し練習すると、お二人はすぐに拍子に乗って、打てるようになりました。
ずっと継続して練習している音つみきの演奏では、
今日は途中の苦手な部分を特に何度か繰り返して練習しました。
音つみきの鳴らし方は、お二人ともとても上手になり、
美しい音で演奏できるようになりました。
難しかった部分も、今回、ほとんどできるようになったので、
あとは、自信がまだない部分を仕上げていくだけです。
また取り組んでいきましょう。
最後はライアーです。
今日はグリッサンドしながら、手指の力みをとり、
脱力して音を鳴らすことを中心に取り組みました。
風邪のせいでまだ本調子ではないIさんが、
「できないんです。」と突然おっしゃいました。
確かに今日のIさんは、いつもより脱力がうまくいかない様子でした。
体調不良の時の気持ちの限界を、今後はもっと考慮しないといけないと反省いたしましたが、
うまくできないということを言葉にして伝えてくださったことや、
「できない」ということがわかったということについては
喜ばしいことだと受け止めました。
「できない」がわかれば、もう半分「できた」と同じ。
なんとなく模倣してやっていた段階から、
お二人が一つまたステップアップできる兆しが見えました。
今後も少しずつ、取り組んでいきたいと思います。