2022年12月20日(火)午後、三木町から障がい福祉サービス事業所のいっぽの皆さんを
もみの木音楽舎にお迎えして、第8回グループ音楽療法セッションを行いました。
今回は、『ひとりぼっちのもみの木』という絵本をもとに、
皆さんと即興演奏を中心にセッションを進めました。
それぞれ好きな楽器を選び、スタンバイします。
私はピアノで皆さんと音で対話しながら、演奏を支えていきます。
小さなもみの木がひとりぼっちで立っている、高い丘の上に、
遠い空から冷たい風が吹いてくる、その情景を音で描いていきました。
この方たちとの即興演奏では、音楽が始まるともう、言葉は一言も必要ありません。
とても集中して、ピアノを聴き、合わせるようにそれぞれの音を重ねてくれます。
背中を向けてピアノを弾いていても、
一人一人の方の鳴らす音を聴いていると、
まるで向き合ってお話しをしているようです。
音の風が吹きました。
みんなで描いた情景は、冷たく寂しい丘の情景のはずなのですが、
演奏していると、皆さんの心の優しさ、素直さが音に表れていて、
私はとても温かい気持ちになりました。
音の風が遠くへまた吹き去っていくところも、
全員の音の響きが合わさって、一緒に消えていきました。
皆さんの繊細な感覚に感銘を受けました。
改めて、この方たちのために、音楽療法士として何をすべきか、
今後のセッションの方向性を考えていきたいと思います。
音楽療法は、ただ楽しいレクリエーションではありません。
もみの木音楽舎では、経験を積んだ音楽療法士が、
個別のニーズに合わせた音楽療法・療育的レッスンを担当させていただきます。
お子さんだけでなく、成人されている方もお引き受けします。
お問合せはお気軽にどうぞ。⇒ https://mominokiongakusha.com/contact/