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音楽療法&声・ライアー(竪琴 音楽療法&声・ライアー(竪琴

2023年3月21日(火)春分の日。

今日も、隣町の三木町から、障がい福祉サービス事業所いっぽの利用者さんたちが

もみの木音楽舎にいらっしゃり、第19回のグループ音楽療法セッションを行いました。

本日の参加者は、IさんとKさんとHさんの、3名の利用者さんです。

 

Hさんは、いつも大切な宝物を持っていらっしゃいます。

ボタンを押すと歌が流れるミュージックブックです。

歌が好きなのかな、と思って、今回はみんなで一緒に歌を歌ってみました。

今日、歌ってみたのは、

「うたえバンバン」と「あの青い空のように」です。

 

私は、口もとが皆さんによく見えるように、

マスクをはずし、透明なフェイスシールドをつけて歌いました。

IさんとKさんは、歌うことが好きな方たちです。

この歌は2つとも知らない、ということでしたが、

伸び伸びと大きい声で、一緒に楽しんで歌ってくださいました。

Hさんは歌は歌われませんでしたが、

「木太東口は降り口は左です。」などとつぶやきながら手をたたく合間に、

じっと耳をすまして、私たちの歌を聴いておられる様子でした。

Hさんが、電車や車にまつわる独り言を言っている時は、

わくわくしている時なのかもしれないと私は思っています。

 

いつもおなじみの歌ばかりではなく、

知らない歌も、歌ってみたり、聴いてみたりすることで、

好きな歌が増えていく可能性があります。

好きなものが増えることは、興味や関心の幅がどうしても狭くなりがちな

障がいのある方にとって、とても良いことです。

好き、が、世界を広げ、他者との関わりを増やし、困難を乗り越える力となりますから。

これからもいろんな歌を、皆さんと一緒に歌っていこうと思います。

 

  

さて、歌の後は、楽器の時間です。

先週、ボルドンライアーがお気に入りになったHさんは早速鳴らし始めました。

IさんとKさんは、プサルターとツリーチャイムを交代しながら楽しみました。

そして、前回もちらちらとプサルターを気にしていたHさん。

最後にプサルターをやってみませんか、と誘うと、

しぶしぶ、という感じで立ち上がり、挑戦されました。

 

しかし、初挑戦なのに、私が弾き方を教えるまでもなく、

びっくりするほどきれいな音を、上手に鳴らしてくださったのです!

支援員さんが、Hさんのお母様がバイオリンを弾かれるのだと教えてくださいました。

なるほど!

お母様がバイオリンを弾かれるのをいつも耳を澄ませて聴いたり、見たりしていたのですね。

弓の使い方が素晴らしいです。

Hさんの音はとても澄んでいて、美しい素直な音でした。

声や音にはその人の本質が表れるように感じます。

今日の3人の方々の声や音も、それぞれに個性豊かで、すてきでした。

 

また次回も楽しみにお待ちしています♪