2023年2月28日(火)午後、隣町の三木町から車に乗って、
障がい福祉サービス事業所いっぽの利用者さんたちが、もみの木音楽舎にいらっしゃいました。
今回は3名の利用者さんが来てくださいました。
2名の支援員さんと共に第16回グループ音楽療法セッションを行いました。
最初はマラカスやシェイカーを振りながら「シェイク・ミュージック」です。
Nさんは今日も独創的なポーズを決めて、みんなを和ませてくれました。
Hさんは今回で3回目の参加です。
今日は初めて、前に出てやってみませんか?と誘ってみました。
控えめなシェイクでしたが、支援員さんのTさんをよく見て、
模倣しながらポーズをしようとされていました。
いろんな楽器に触れ、いろいろに手を動かし、使うことを通して、
視覚も触覚も、もちろん聴覚も、そして身体の位置や動き、力に関わる固有感覚も
おのずと培われます。
音や音楽は、常にいくつもの感覚に刺激を与え、働きかけていくのです。
歌を歌いながら、大きなカバサを使って、手の平だけでなく、腕全体を刺激していきました。
カバサは、銀色の小さな玉がたくさんついていて、
回転させると、ざざっという音とともに、たくさんの玉が動く刺激が心地よい楽器です。
ピアノが大好きで、ピアノ以外の楽器にはあまり関心を向けないYさんも、
カバサを受け入れてくれました。
Hさんは「何だろう?」という表情をしながら、じっと手を見ていました。
音だけでなく、手の平や腕に伝わる刺激をじっくり味わっている様子でした。
Nさんには、支援員のTさんに、同じようにしてあげて、と頼みました。
すると、しっかりTさんとアイコンタクトをとりながら、
私が歌う歌に合わせて丁寧にカバサを動かして、良い音を鳴らしてくれました。
この他にも、カリンバの響きを味わったり、鳴らしてみたり、
ジャンベやピアノ、バッファロードラムなど、鳴らしてみたい楽器にどんどんトライしてもらいながら、
即興演奏を楽しみました。
一見バラバラに好きな音を楽しんでいるようにも見えるグループですが、
楽器も、その時の即興演奏に加わるかどうかも、
自分で選ぶことができつつあります。
まずは、それぞれの方の「これが好き!」を見つけ、大切にしていきたいと考えています。
楽しかったかな?
またお待ちしています。
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もみの木音楽舎では、その人の好きな音、音楽、歌を見つけるサポートをいたします。
年齢も、障がいの有無にも関わらず、どなたも安心していらしてください。