2022年11月1日、さぬき市のお隣、三木町にある、障害福祉サービス事業所の“いっぽ”の皆さんを、
もみの木音楽舎にお迎えしての音楽療法セッションを開始しました。
私の中学校時代の同級生がつないでくれたご縁で、
“いっぽ”から、毎週数名ずつのグループで、もみの木音楽舎にいらっしゃることになったのです。
第1回の“いっぽ”の音楽療法セッションは、激しく雨の降る午後でしたが
そんなことなどものともせず、3人の利用者さんが、理事長さんの運転される車で、もみの木音楽舎に来られました。
来室時は、しっかり挨拶してくださいましたが、皆さんまだよそ行きの表情。
「こんにちは、はじめまして」の歌で、一人一人に名前を歌いかけました。
すると恥ずかしそうにしながらも、にっこり笑ってハイタッチ。
皆さん、立派な成人の方たちですが、
こんな時の表情は、小さい時のままなのでしょうか。
この歌の後は、あっという間によそ行きのおすまし顔は消えて、
きらきらした期待に満ちた表情に変わっていきました。
フィンガーシンバルという小さいシンバルを、ピアノと歌に合わせてそっと鳴らす活動では、
人差し指と親指でシンバルのリボンをつまみます。
ぎこちない指使いですが、がんばって持ち、できる限りの注意を払って鳴らしてくれた音は、
とてもやさしい響きでした。
いろいろな楽器の中から自分で楽器を選び、音を確かめながら、みんなで味わいました。
バンブーチャイムやスリムカホン、カバサやカリンバ、チャスチャスなど、
もみの木音楽舎の楽しい楽器たちに触れて、「これ何?」「これサイコー!」という言葉や笑顔がこぼれました。
他の楽器には見向きもせず、飛びつくようにピアノの前に座った彼は、
無心にピアノの鍵盤を探っていきました。
私が隣に座って、一緒に弾こうとすると私の手を払いのけ、
「今は、ぼくが一人で弾くんだ!」ときっぱりと伝えてくれました。
自分で選ぶこと、自分の思いを伝えることは、とても大切です。
一人一人の方の思いや個性を大事にしつつ、
音や歌、音楽で、コミュニケーションを深め、
共に楽しい場を作ることを目標に、今後もセッションを続けていきたいと思います。
次回も楽しみにお待ちしております♪
もみの木音楽舎では、5名ほどまでのグループセッション、グループレッスンもお引き受けします。
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