2025年1月10日(金)・29日(水)に、
香川県立善通寺支援学校に伺わせていただきました。
香川県教育委員会による、
令和5年度「アートの魅力体験事業」での訪問に引き続いて、
今回は、令和6年度「芸術家の派遣事業」として、
2年連続での善通寺支援学校さんに伺わせていただきました。
これは音楽療法士である芸術士としての私が指名されたミッションでした。
さぬき市から善通寺市まで、
たくさんの楽器たちと私を
今回は教頭先生がお車で送迎してくださり、
感謝の限りでございました。
(私は車を運転しないのです。すみません。)
今回のテーマは、「音で描く」として、
好きな色を選ぶように、子どもたちに好きな音を選んでもらい、ひと時一緒に音の物語を描いていきました。
小学部・中学部・高等部の子どもたちとそれぞれ活動に取り組みました。
1回目は、音で雪遊びをしたり、雪を降らせたりしました。
音の雪を降らせ過ぎてさむーくなったので、
高等部の子どもたちとは、暑いアフリカのジャングルにいる生き物になって鳴き交わすという音物語も作ってみました。
2回目は、昨日。
月や星や宇宙人の音を、「星月夜のリズム」という音物語として描いていきました。
今もまだ子どもたちの音や、息づかい、笑顔が
はっきりと思い出されます。
大きなゴングをお月様だと言って、ボワーンと鳴らすと、
目が不自由な子が、遠くに座っていたのに
「聴こえたよ!」と言っているかのようにもぐもぐと口を動かしていたと、担任の先生から伺いました。
タングドラムのUFOが飛んでくると、
手を伸ばして触れてみようとしていた子や、
恥ずかしそうにしながらも、だんだんダイナミックに
新体操で使うリボンを振り動かしてくれた子もいました。
ライアーに触れて、優しい朝の風を吹かせてくれた子もいました。
前にも聴いた、鳴らした音とは違う、
新しい音と出会った時に、
「あれ?これは何?」という驚きと喜びの表情を見せた子もいました。
障がいをもつ子も、
音楽を楽しんでいる時は、「健常児」と言われる子どもたちと何ら変わらないのです。
私は、そのことを世の人々にもっと知ってほしいと思っています。
昨年度一緒に活動した子どもたちも、
今年度初めて出会った子どもたちも、
私は1人も、この子は「障害児」だと思いながら接した子はいませんでした。
みんな可愛い子どもたちです。
小学生も、中学生も、高校生も。
元気でいてね。
また来年度、会えたら嬉しいです。
このたびは、素晴らしいひと時を共に過ごさせていただいて、本当にありがとうございました。