重度の障がいがあっても、ピアノや歌を楽しめますか?
と訊かれたら、「もちろん!」とお答えします。
障がいのある方こそ、余暇をどう過ごすかは大きな課題ですよね。
そのためには、できるだけ小さい頃から、いろんなことにチャレンジして、
好きなことを一つでも多く見つけておくことです。
もちろん、大きくなってからでも大丈夫。
ご両親がどうしても時間がない、ということであれば、
ヘルパーさんを最大限活用しましょう。
とにかく、障がいのあるご本人が、興味がありそうなこと、
できそうなことなどがあれば、なんだっていいのです。とにかく体験をさせてあげてください。
そして、これは好きなんだな、とか、
教えてくれる人、一緒に活動する仲間との相性がいい感じ!という場合は、
ぜひ、続けさせてあげてください。
私の息子は最重度の知的障がいがありますが、
小さい頃から、いろんなことにチャレンジする機会を作ってきました。
たいへんなことも多かったです。
そして引越しが多く、出会いと別れを繰り返しましたが、
好きなことは、大人になった今も続いています。
今も好きなことは、ピアノ。
もちろん、楽譜を見て弾くのは難しいですし、
すらすらなんて絶対に弾けません。
でも、日に何度も、私が音楽室にいるとやってきては、
ピアノの蓋を開けて、椅子に座り、私が隣に来るのを待っています。
息子が弾くのは、たとえば「ドとソ」だけ。
私はメロデイを付け、伴奏を付け、歌を歌い、一緒に演奏します。
1回につき、ほんの数分のことですが、
息子とのこのセッションは、息子も私も全力で演奏します。
満面の笑みで、満足そうにピアノの蓋を閉じて、息子が音楽室を出ていくのを見るたび、
私も幸せな気持ちになります。
あなたのお子さんも大丈夫です。
重度の障がいがあっても、音楽は自在です。
もし手指が麻痺していたとしても、声が出なくても、
音楽の楽しみ方はいくらでもあります。
もみの木音楽舎では、音楽療法士がお待ちしています。
いつでも御相談ください。⇒https://mominokiongakusha.com/contact/