東京から香川に27年ぶりに戻り、
新しく始めた仕事、芸術士。
もみの木音楽舎の仕事と合わせて、私の新しいチャレンジです。
芸術士は、保育所や幼稚園に芸術士として出向き、
子どもたちと共にひと時を過ごし、
子どもたちの感性や創造力を育むサポートをするという活動をしています。
(★芸術士についての詳細は、下記↓をご覧ください。
芸術士のいる保育所 https://geijyutsushi.archipelago.or.jp/?page_id=701 )
私はこれまで、音楽家として、あるいは音楽療法士として、
そして教員として、一人の母親として
子どもたちとの関わりをもった経験はありました。
しかし、芸術士として子どもたちと出会う時、
それらの経験の中で味わっていた感覚と重なるものがある一方で、
それらのどれとも異なる、新鮮な感覚を覚えます。
自分ではそれとは知らずに、
いつの間にか日常的に身にまとっている、
自分というものを、その場に合わせ、相手に合わせ、それらしく見せるための衣を、
子どもたちと交流する中で、ぱあっと捨ててしまう潔い感覚。
とても気持ちよく、身軽になって、
あれ?私はこんなに動けるんだったっけと自分でも不思議になるくらい、
子どもたちと一緒に歌いながら飛び跳ね、駆けまわり、笑っているのです。
今年度から芸術士として、いくつかの幼稚園や保育所を訪れていますが、
毎回、芸術士として子どもたちと出会うたびに、
私自身が子どもたちの無垢な瞳に磨かれながら、
自分も知らない、新しい私になっていくように感じています。
芸術士活動は、派遣の予算が限られているため、
残念ながら一期一会の出会いとなる場合もありますが、
共に全身全霊で耳を傾けた、美しい音の響きが、
きっと誰かの心の中に残ると信じて、
また明日も、大きなトランクに楽器たちをいっぱい詰め、
出かけていこうと思います。
今年度は、一期一会の出会いとなった、
高松市にある、高松中央高校幼稚園さんのホームぺージに、
その時の様子が掲載されていましたので、御紹介させていただきます。
よろしければ、下記をクリックして御覧ください。