ブログ

音楽療法&声・ライアー(竪琴 音楽療法&声・ライアー(竪琴

「本年もよろしくお願い申し上げます。」

毎週火曜日の午後、もみの木音楽舎の音楽室に来室される、

隣町の三木町にある障がい福祉サービス事業所いっぽの利用者さんたちが、

本日もいらっしゃり、元気に挨拶してくださいました。

2022年11月からスタートした、

いっぽの皆さんのための音楽療法セッションは、

本日で第110回め。

現在は週代わりで、女性メンバーと男性メンバーがいらしています。

本日は男性メンバーの方たちの日でした。

 

今年のセッションの目標は、

1 姿勢を良くする

2 歌や曲を覚えて楽しめるレパートリーを増やす

3 音やリズムを合わせて演奏する気持ちよさを味わう

です。

継続は力なり、だと、いっぽの皆さんのセッションでは

しみじみと思います。

一緒に活動すること自体が難しかった方が、

一緒に歌ったり、演奏したりすることに楽しみを見出して、

毎回楽しみにして来てくださるようにもなりました。

セッションの中で、ボイストレーニングや、

姿勢づくり、楽器の練習なども少しずつ毎回積み重ね、

そして、どんどんできることが増えてきています。

チャレンジできることも広がっています。

これこそ、音楽がひらく可能性です。

付き添いの支援員の方たちもびっくりされるほどです。

 

障がいのある、なし、に関わらず、

音楽のレッスンも、音楽療法も、

小さいうちから取り組むほうが良いことは確かです。

しかし、成人されている方でも、

焦らずに、あきらめずに、じっくりと継続して取り組んでいくことで、

変わったり、できるようになったりすることは多くあります。

成人されている方が、小さいお子さんよりも難しいのは、

その方の慣れ親しんだやり方にこだわりが強く、

新しいやり方にトライすることを拒否したり、

うまくいかないことに対するあきらめが早かったりすることです。

 

何度でも言いたいのは、

継続は力なり。

すぐにうまくできなくても、

すぐに向き合えなくても、

すぐにあきらめないで。

 

音楽療法は、

じっくり、ゆっくり、クライエントに寄り添い、

試行錯誤して取り組み続ける中で、

成果が表れ、変わっていくものですから。

音楽療法は、魔法ではありません。

でも、単なる気休めや、余暇活動でもありません。

 

いっぽの皆さんとの音楽療法セッションも、

ただ楽しいだけでなく、

一つ一つの取り組みには、ねらいがあります。

そして、ほんの少しずつですが、

着実に前に進んでいます。

 

今年もいっぽずつ、皆さんの笑顔を引き出しながら、

進めていきます。

とても楽しみです!