大人になっても、不器用でも、
楽譜が読めなくても、どなたもどうぞ。
さぬき市のもみの木音楽舎は
音楽療法士が開いた、みんなの音楽教室です。
障がいのある方の場合でも、
障がいがあるから、
ただその場限り楽しくできればよい、ではなく、
ピアノが弾きたいんだ、という希望を受け止め、
基礎から、少しずつ上達できるように
レッスンさせていただいております。
焦らず、じっくり、根気よく、がモットーの
もみの木音楽舎です。
それは障がいがあってもなくても、
どなたに対しても、同じです。
例えば、もみの木音楽舎に、
毎週、隣町の三木町から施設の車でいらっしゃる、
障がい福祉サービス事業所の利用者さんたちがいます。
<いっぽ>の利用者さんたちです。
2〜3名ずつの利用者さんが音楽療法にいらしていて、
2022年11月から開始したセッション回数は、
すでに100回を超え、継続的に取り組みが続いております。
今年になってから、Yさんがピアノを弾いてみたいとおっしゃり、
それを受けて、Yさんだけでなく他の方もいかがですかと誘ってみたら、
IさんやKさん、Tさんも挑戦されるようになりました。
障がいのある方のピアノレッスンの取り組みの一例として、
今回は、<いっぽ>のグループ音楽療法セッションを下記にご紹介します。
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写真は2025年3月4日(火)の第116回音楽療法セッションの模様です。
YさんとIさん、Kさんの三人の方のセッション。
何事も姿勢づくりは大切。
セッションの最初は必ず音楽に合わせてストレッチ。
続いて、指先を使う練習を兼ねたカスタネット練習。
カスタネットは幼児から使いますが、
侮るなかれ!
様々な打ち鳴らし方があり、奥が深い楽器です。
梶谷はパーカッションは専門ではありませんが、
音楽療法士ですので、基本的な心得はございます。
リズムの聴き取りもしていただきながら、
右手も左手も両方使って、そして全部の指を使って
みんなでできるだけカッコ良く、小気味良く、音を響かせていきます。
そして、カスタネットを打ちながら、
定番の早口言葉で発声と滑舌の練習をした後は、
歌います。
みんな、歌はいつだって大好き!
この朗らかな笑顔をご覧ください。
歌の後は、いつも好きな楽器を選んで活動します。
即興演奏や合奏をすることもありますが、
ライアーのレッスンなど、一つの楽器を練習する時間を
ご希望に合わせてセッションの中で設けています。
最近は、ピアノが弾きたい、というYさんのご希望で、
ピアノレッスンに取り組んでいます。
一人ずつ、5本の指を使って弾けるように、
「ひげじいさん」からレッスンを始めています。
全身のストレッチや、カスタネットを用いて手指を動かした後なので
皆さんよく指が動き、しっかり音が響きました。
この日も、セッションが終わると、
皆さん、「とっても楽しかった〜!」とおっしゃりながら
満面の笑顔で支援員さんと一緒にお帰りになりました。
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上記は、ピアノにも挑戦し始めた<いっぽ>の皆さんの
ある日の音楽療法セッションのご紹介でした。
もみの木音楽舎には、
ピアノが弾きたいけれど、楽譜が読めない、
触ったこともないという
大人の方、
ご高齢の方(80歳前後の方もいらっしゃいます。)
中高生の方、
障がいのある方など、
様々な方が、個別のピアノのレッスンにいらしています。
もちろん幼少期からレッスンを始めるお子さんもいますし、
発達がゆっくりのお子さんや
障がいをおもちのお子さんが、
音楽療法としての取り組みを経て、
ピアノのレッスンに進まれるケースもあります。
梶谷はピアノが専門ではなく、
もみの木音楽舎にはアップライトピアノしかありませんが、
ピアノは大好きで、基礎からしっかり学びました。
不器用であるがゆえに苦労しながらレッスンに取り組んだ経験があるので、
どうしたら弾けるようになるのかお伝えすることができます。
もみの木音楽舎は、「発表会」はいたしません。
焦らず、ゆっくり、自分のペースでピアノを弾きたいという方のための、
ピアノレッスンをお引き受けしています。
ピアノに挑戦したい方、
それぞれのペースでかまいませんので、
根気よく継続して通っていただけるならば、
もみの木音楽舎がお引き受けいたします。