2023年11月28日(火)午後、
隣町の三木町から、障がい福祉サービス事業所いっぽの利用者さんたちがいらして、
もみの木音楽舎の小さな音楽室にて、
第54回いっぽグループ音楽療法セッションを行いました。
今回は、女性の利用者さんたちの日です。
いらしたのは、IさんとKさんの姉妹、そして支援員さんです。
力を抜いてリラックスすることは、力を入れることよりもはるかに難しいのですが、
話すこと、歌うこと、鳴らすこと、弾くことの4つの動作においても
そのとおりです。
IさんとKさんは、この4つのことを、力を抜いてリラックスして行えるように練習しています。
もちろん、「練習」と、がちがちに進めるのではなく、
楽しみながら、一緒に取り組みました。
まずは、ストレッチや早口言葉で、歌う前のウォーミングアップを行いました。
筋肉をほぐすための活動です。
ピアノの音が伸びることにより、ぐぐーっと身体も伸ばしたくなります。
手拍子を打つことにより、早口言葉にメリハリがつき、
テンポよく話しやすくなります。
その後歌うと、言葉がはっきりします。
音つみきを用いての演奏でも、
無駄な力みを取り払い、生き生きと演奏できることをめざしています。
マレット(打棒)の持ち方を、柔らかくつまむ形に整えるだけでも、
音つみきの響きがまるきり変わりました。
きれいな音が響くと、お二人とも嬉しそう。
セッションのクライマックスは、いつものようにライアー。
これまでも4・3・2の指でグリッサンドをする練習を繰り返し行ってきました。
腕を上げて、下ろしながら鳴らすことによって、
少しずつ脱力することができるようになってきました。
今回は初めて、1音だけ鳴らす、ということができるようになりました。
まだ硬さはありますが、動きの中で鳴らすことができたことは、
すばらしい進歩です。
また、一緒に弾きましょうね。
力を抜いてリラックス。
音楽療法が担うべき、大事な役割でもあります。
セラピストの私自身も、ついつい頑張ってしまうので、
力を抜いてリラックスを心掛けようと思います。